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2013年9月 3日 (火)

仕事上のミスと解雇

仕事のミスで、会社に損害を出してしまい、会社から「おまえはクビだ」(解雇)と言われたとします。


しかし、法律上は、ミスを犯したからといって(ミスの大きさにもよりますが)、かならずしも、解雇が認められる訳ではありません。


参考となる、ケースがあります。


 ラジオ局のアナウンサーが、2回寝過ごし、1回目は、10分番組を全く放送することができなかった、2回目は10分番組のうち、5分間放送することができなかったことを理由として、解雇された事件で、解雇の有効性が争われたことがあります。


 このケースで、裁判所は、解雇は無効(つまり、アナウンサーは働き続けられる)と判断しました(注)。


 このような放送事故で、解雇という重い処分を適用するのは合理的ではないし、他の処分者や前例と比べ解雇は重すぎるというのがその理由です。


 仕事上のミスがあったとしても容易に解雇が許される訳ではありません。それまでの前例、他の者との比較(相当性)、解雇という重い処分で臨まなければならないほど重大なミスなのか等(合理性)を考慮する必要があるのです。

会社から、ミスが原因でクビだと言われたからといって、あきらめず、一度、弁護士にご相談ください。


*参考判例

高知放送事件(最高裁S52.1.31労判268号)


(注)

裁判所は、

・寝過ごしは悪意・故意ではない

・アナウンサーを起こす担当者も寝過ごしている

・アナウンサーが謝罪していること

・会社が寝過ごしを防ぐ為の方策をとっていないこと

・アナウンサーを起こす担当者は「けん責処分」であること

・アナウンサーの勤務態度にこれまで問題はないこと

・この会社では、寝過ごしを理由に解雇されたことはないこと

から、解雇を無効と判断しました。


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