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2014年3月24日 (月)

女子アナがアナウンサー以外の仕事に異動を命じられた場合、これに従わなければならないのか

 女性アナウンサーはとても華やかな仕事で、女性があこがれる仕事の1つです。アナウンサーになるには、激しい競争を勝ち抜かなければなりません。やっとアナウンサーとなったのに、他の業務に異動を命じられた場合、女子アナは、その命令に従わなければならないのでしょうか。

 参考になる裁判例があります。約24年間、アナウンサーの仕事をした後、「報道局情報センター」への異動を命じられた女性社員が、その命令の有効性を争った事件があります。裁判所は、異動命令は有効であると判断をしました(最高裁平成10年9月10日労判757号20頁)。

 労働者が、「この仕事しかしない=業種限定」を主張できるのは、会社との間に業種限定の合意が認められる場合だけです。しかも、この業種限定の合意は、明文に定められていない限り、なかなか、認められることはありません。「何としても女子アナになりたい」と考え、激しい競争を勝ち抜き、やっとアナウンサーになった人でさえ(しかも、会社もそのことを十分理解している)、異動命令であれば、これに従わざるを得ません。

 その他の企業でも、これは同じことで、基本的に、就職した企業内であれば、どのような部署への異動命令にも従わざるを得ないということができます。

 ただ、嫌がらせ目的であるとか、明文で業種限定の合意があるとか、専門性の高い職業(医者なのに事務職への異動を命じられた、看護士なのに受け付け業務に異動を命じられたなど)である場合には、異動命令の有効性を争うことができます。このような場合には、一度、弁護士にご相談ください。

(弁護士井川夏実)


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