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2014年12月 3日 (水)

マタハラについて

平成26年10月23日,最高裁判所は,妊娠を理由にした降格処分を争

った裁判で,雇用主の裁量の範囲内とした広島高等裁判所の判決を破

棄して,審理を差し戻しました。

この事件は,処分を争っていた女性従業員が,降格処分については一応

承諾をしていたようです。しかし,例え従業員が承諾したからといっても,

妊娠したことなどを理由に降格することは原則として無効であると判断

されました。


降格が許される場合としては,1労働者の自由な意思に基づいて降

格を承諾したと認められる合理的な理由が客観的に存在する場合,ま

たは,2雇用機会均等法9条3項の趣旨・目的に実質的に反しないもの

と認められる特段の事情が存在する場合を挙げています。そして,1や

2の様な事情があるか否かについては,さらに具体的な考慮事由を述

べています。


今回の判決は,雇用機会均等法という,女性従業員の地位を保護する

法律が存在していたことが大きいと思われますが,雇用主と従業員とい

う力関係が明確な場合,立場の弱いものが承諾していても,その承諾が

自由意思によると考えられるような事情が無ければならないとするもの

で,他の場面にも応用できるかもしれません。

また,妊娠等を理由とする降格処分についても,様々な事情を総合的に

判断する必要があるため,専門家に相談されるのが良いかもしれません。


(弁護士  髙 井 善 達)

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